リオ五輪まであと1ヶ月を切りましたが、リオ五輪に向けてのバスケ日本代表チームの気になる動向をまとめました。
FIBA男子オリンピック最終予選
男子チームは、リオオリンピック出場をかけて7/4より開催されている「FIBA 男子オリンピック最終予選」に出場しています。
日本は、下記6カ国の中で1つの椅子を争って戦いました。まずは、予選ラウンドにて、グループごとに総当戦を行い各グループ上位2チームを選出します。その後、各グループから選出された計4チームで1位を決める決勝トーナメントを行います。
グループA:セルビア(6)、アンゴラ(15)、プエルトリコ(16)
グループB:日本(48)、チェコ(42)、ラトビア(35)
※カッコ内は、FIBAランク
これを見ると、世界ランク6位のラトビアを倒さないとリオ五輪出場できないというかなり厳しい状況ですが、グループとしては、上位2チームを十分に狙えるいい位置につけています。
7月4日(火) ●日本 44 - 84 ラトビア○
日本 ラトビア
1Q 11 - 26
2Q 12 - 20
3Q 15 - 18
4Q 6 - 20
全ピリオドにおいて、コンスタントに差をつけられての完敗ですね。。。試合を見た感想としては、
- 身長には、それほどビハインドはないが、細かい技術レベルでラトビアの方が上手だった。
- ラトビアは、チームプレイも1枚上手でアウトサイドのオープンを作るのが非常にうまかった。
- 日本の凡ミスが多いように感じた。特にディフェンスにおいて、インサイドで相手が完全にフリーになっているケースが何回かあった。
- 渡辺選手のミスが多いように感じた。まだ若手なのでこれからという感じでしょうか。
- 竹内兄弟のシュートは非常に安定していた。安心してみていられる感じだった。
- 辻選手のプレイに将来性を感じた。
ちなみにこの日、竹内 公輔選手が12ポイント、4リバウンド、1ブロックで、TOP PERFORMER(その日のベスト5的なもの?)に選出されています。
そもそも、ファンダメンタルスキルの差があるように感じました。
7月6日(木) ●日本 71 - 87 チェコ○
日本 チェコ
1Q 14 - 23
2Q 21 - 25
3Q 16 - 21
4Q 20 - 18
ラトビア戦よりは競ったもののやはり毎Qコンスタントに差をつけられてますね。まさにFIBAランクどおりの順当な結果といったところでしょうか。試合を見た感想としては、
- チェコはアウトサイドのシュートがうまい。オープンも作れている。
- 日本は、インサイドにこだわりすぎてアウトサイドのシュートを思いっきり打っていないという印象。特に、スリーポイントアテンプトが少ない気がする。
- 田臥選手もパスにこだわりすぎて、もっとシュート打てるチャンスがある気がするのですが。
- 竹内兄弟はやっぱり安定している。
- 渡辺選手は、やっぱりミスが多い。
- 辻選手は、見ていて何かやってくれそうという感じ。
この試合で、日本のグループ最下位が決定し、リオ五輪の出場はなくなりました。
バスケは点数を積み重ねていくスポーツなので、実力がそのまま点に現れるという特徴があるかと思います。なので、サッカーと比べると番狂わせ的なものが非常に少ないです。
今回の結果も予想はしていましたが、やはり残念ですね。
身長差でやられているという印象よりも、アウトサイド(特にスリーポイント)の決定率の差がかなりあるように思いました。
2試合通じて感じたのは、日本のディフェンスレンジの狭さと相手チームのシュートレンジの広さのギャップがあり、ボコボコと3ポイントを決められているという印象です。
日本のディフェンスは、3ポイントラインの内側がほとんどであるのに対して、対戦相手のディフェンスは3ポイントの外側までしっかりケアしてディフェンスしているという感じです。(これは、インサイドをやられないように意識しているから仕方ないのですかね?)
したがって、外に振られた時に日本の選手は一生懸命追いかけてチェックするけど決められるというシーンが非常に多かったです。
しまいには、「いつもでアウトサイド打てるけど中でトライしてみよう」みたいな相手チームの余裕まで伺えるくらいです。
もっとアウトサイドの確率を上げることと、ディフェンスレンジを広げていかないと、2点取って、3点取られるみたいな感じで徐々に点差を広げられていくパターンになっているように思えます。
とにかく、まだまだ世界の壁は身長差以上に高いという印象を受けました。
バスケ315!
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