こんにちは!
2015年以来、2年ぶり(施行日から考えると3年ぶり)にバスケのルールが変更されるようです。特にトラベリングのルールが変わるということで、かなり注目スべきルール変更だと思いますので、早速取り上げてみたいと思います。
もくじ
概要
2017年8月15日付で、FIBAにて承認された「Official Basketball Rules 2017」を受けて、国内にもそれが反映される模様です。
【主な変更点】
- トラヴェリング
- アンスポーツマンライク・ファウル
- ゲーム・ディスクオリフィケーション
【施行開始時期】
- FIBA主催大会:2017年10月1日~
- 国内トップリーグ(Bリーグ、WJBL):2017-18シーズン~
- 天皇杯・皇后杯:3次ラウンド(2017.11.25)~
- その他国内大会:2018年4月1日~
ということで、プロ並みのトップレベル、国際大会レベルでバスケをやっている人以外は、来年の4月からということになりますが、特にトラヴェリングのルールについては、すぐに対応できるものではないので、できる限り準備はしておいたほうが良いでしょうね。
変更点1 トラヴェリング
以下の文言がルールとして追記予定です。
動きながら片足が床についてボールを受け取るときやドリブルをしていたプレイヤーがドリブルを終えるとき、床についている足の「次の足(他方の足)をピヴォット・フット」とする。
これまではボールを保持する瞬間についている足をピヴォット・フット(軸足)にする必要がありましたが、ルール変更後は、その次に付いた足をピヴォット・フット(軸足)にできるというものです。
つまり、ボール保持の瞬間にこれまでよりも1歩多く動けることになります。ただし、あくまでも「動きながら」ということですので、止まった状態ではこのルールが適用されないことに注意が必要です。
要は、これまでゼロステップという言葉で処理されてきた暗黙のルールが明文化されたと解釈していますので、トップレベルではすでに取り入れている団体も多いと思います。
変更点2 アンスポーツマンライク・ファウル
アンスポのルールに以下が追記されます。
(3) ディフェンスプレイヤーが直接ボールにプレイせず、速攻を止めることだけを目的とした必要のないファウル、またはオフェンスの進行を妨害することを目的とした必要のないファウル
(このルールはオフェンス側のプレイヤーがショットの動作に入るまで適用される)
これは、Bリーグを見ていると結構多用されていたように思います。簡単に得点されないように、ディフェンスの仕切り直しするために戦略的にファウルを使っていたものと思いますが、これが禁止されます。
JBAのページにイメージ映像がありましたので、引用させていただきます。
事例① 「速攻を止めるファウル」
事例②「ゲーム終盤のファウル」
これを見ると、ゲーム終盤のいわゆるファウルゲームが禁止になるようなイメージなのでしょうか。
ファウルゲームはバスケットボールのゲームにおいて重要な要素の1つだと考えていますので、それが禁止になるとなんとも味気ないゲームが多くなり、つまらない気がするのは自分だけでしょうか?
変更点3 ゲーム・ディスクオリフィケーション
ゲーム・ディスクオリフィケーションのルールとして以下が追記されます。
1プレイヤーにテクニカル・ファウルが1回、アンスポーツマンライク・ファウルが1回、合計2回が記録された場合に失格・退場となる。なお、コーチ(プレイヤー兼)に関しても同様とする。
これはそのまんまですね。個々のファウルは2回で失格・退場でしたが、あわせ技1本はなかったので、追記されたようです。
最後に
この規則は、FIBAから通達があったばかりですので国内での吟味はまだ不十分だと思われます。2018年の3月ごろに改訂されたルールが刊行されるようですので、それまでに運用面含めて議論がされることでしょう。
ちなみに現状のアナウンスについては、以下のJBAページをご参照ください。
最後までお付き合い頂き、ありがとうございました。
バスケ315!
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ゼロステップ時の一連の流れについての質問です。2つあります。
2018バスケットボール競技規則の中にこうありました。
ドリブルをする場合
①止まった状態からドリブルをする場合、ピポットフットがフロアから離れる前にボールをリリースしなければならない。
②0歩目が適用され一連の動きの中でのドリブルの場合、2歩目がフロアにつく前にボールをリリースしなければならない。
ただし、1歩目のピポットフットが確立した後に止まった状態が出来た場合は、上記①が適用される。
上記を受けて
1、動きの中でパスを受ける時に、右足を床に着いた状態で(ゼロ歩目)キャッチ→左足を着いて(1歩目)ストップ→パス相手を探したが見つからず、ドリブルをしようと右足を床から離し(2歩目?)右足が床に着く前にボールを手から離した。
質問
この場合、一連の動きになるのか?です。
2、外から中へ走り込みパスを受けゼロステップでシュートに行こうとしたが、ディフェンスが2人いたので2歩目の足が床に着いた直後にドリブルをして後ろに下がった。
質問
止まっていないので一連の動きにも見えるが2歩目を着いているのでトラベリングになるのか?です。
宜しくお願いします。
かりんパパさん
コメントいただきありがとうございました。
私は、審判の資格を持っているわけでも何でもないので、あくまでも個人的な意見としてお聞きください。
1に関しましては、まさに規定②の但し書き部分に該当し、左足をつくまでが一連の動きになると思われます。従いまして、左足がピヴォットフットになるかと思われます。
よって右足が付いた後でボールを手から離したとしてもトラヴェリングにはならないかと思います。
2に関しましては、②の規定通りに解釈すれば、2歩目をついた後に一度止まったかどうかで判断が分かれるのではないでしょうか。
一度止まったのちにドリブルであれば1歩目がピヴォットフットとなり2歩目をついてからドリブルでもトラヴェリングではなく、止まらずにそのままドリブルであれば2歩目をついたことでトラヴェリングとなる解しますが、いかがでしょうか。
返信ありがとうございました。
先日、娘(高1)とインターハイの地区予選決勝を見に行きました。
B級審判でしたが、明らかなトラベリングも笛を吹かない(吹けない)事が多かったです。
今年の始めに協会の方と話す機会があったのですが、審判が慣れるまでは笛が吹けなくなる。ゼロステップは やったもん勝ち と言っていたのを思い出します。
私も早く慣れて娘とバスケを楽しみたいと思います。
ありがとうございました。
新ルールは、今まで黙認されてきたもの(特に高校生以上では)が明文化されたものだと思っていたのであまり影響ないのかと思っていました。
実際、全国の強豪校では2,3年前からゼロステップを練習に取り入れているところもあったようですので。
確かに、実質1歩増えるとなると今までとは全く別の動きができてしまうので、審判の方も大変でしょうね。
バスケやってるものとして、今回のルール改正については周りからいろいろな噂(眉唾もの含めて)が聞こえてきている状況です。
今後、たくさんの事例が積み上げられて、早く共通理解が浸透してほしいものです。
我々のような草バスケの世界でも色々ともめそうです(笑)
かりんパパさん
バスケットボール競技規則2018を入手し、該当部分を読み直してみました。
すみませんが、この質問に対する回答を訂正させてください。
1.に関しましては、1歩目で止まっているので一連の動作には該当せずに、最初についた右足がピボットフットとなります。従いまして、ボールから手を離すまではOKですがその後ボールに触れた時点でトラベリングとなります。
2.に関しましては、先の回答のとおりです。
どうぞ、よろしくお願いいたします。