こんにちは!
10/30に行われた千葉ジェッツ vs. アルバルク東京の試合で、乱闘があり選手計11名が退場となる前代未聞の事態が起こりました。
実は、ひできちはこの前日の試合を観戦していましたがそこに伏線があったと思っています。
そこで、本騒動の顛末について触れてみたいと思います。
もくじ
乱闘騒ぎの内容について
まずは、インターネットで公開されている動画を見てください。47秒あたりから問題のシーンがあります。
Bリーグの公式サイトの発表によれば、
千葉ジェッツ#16 アームストロング選手と、アルバルク東京#13 菊地選手が 接触して転倒。(ファウル判定無し) 菊地選手が立ち上がり、アームストロン グ選手を飛び越えてオフェンスへ向かう際に、アームストロング選手の足が かかり再び転倒。
とのこと。これは、千葉ジェッツがオフェンス中にアームストロング選手のスクリーンに菊地選手が接触して発生したものです。
この後、アームストロング選手の足に引っかかったのが、故意によるものかどうかまでは言及されていませんが、この書きっぷりからするとBリーグとしては故意ではなかったと判定しているものと思われます。
ここまでは、特に問題なかったのですがその後、
起き上がったアルバルク東京#13 菊地選手は、千葉ジェッツ#16 アームスト ロング選手に対し詰め寄って胸を合わせた際に、アームストロング選手が 菊地選手を投げ倒す。
この事象に対して、アームストロング選手にはディスクォリファイング・ファウルの判定が下されています。
アンスポやテクニカルファウルは2回退場となりますが、ディスクォリファイング・ファウルは特に悪質なファールに課せられるもので一発退場です。
ここで、終わっていれば一人の退場で収まっていたのですが、
この行為に対して、両チームのベンチメンバーがチーム・ベンチ・エリアを離 れる。
試合中にベンチメンバーがチーム・ベンチ・エリアを出る行為に対しては、失格・退場処分となるという規定(第39条)があることから、千葉ジェッツの#11西村選手、#25荒尾選手、#31原選手、#33ストーン選手、#44伊藤選手、アルバルク東京の#8 二ノ宮選手、#16 松井選手、#20 ネイミック選手、#22田村選手が退場となっています。
ただし、後々の検証でアルバルク東京の#24田中選手もベンチ・エリアを出ていたことがわかりましたが、この時点では審判が把握できておらず退場せずに試合に出ていました。
さらに、
ベンチへ戻ろうとする千葉ジェッツ#16 アームストロング選手の背中を、ア ルバルク東京#33 ギレンウォーター選手が押す。
によって、ギレンウォーター選手にもディスクォリファイング・ファウルが課せられました。
以上が、乱闘騒動の顛末となりますが、乱闘という言葉だけが先行してしまったようですが、暴力行為と思われるのはアームストロング選手およびギレンウォーター選手の行為のみであり、あとは仲裁に入るために駆け寄っただけのようです。しかも、両者の行為はどちらも軽微なものであったようです。
前日の試合での伏線
冒頭でもお話しした通り、ひできちは、この前日の千葉ジェッツvs.アルバルク東京の試合を観戦していました。
前日の試合も少し荒れていました。発端は、2Qの中盤に千葉ジェッツのオフェンス中、アームストロング選手のポストにボールが入った時に、ディフェンダーから手を出されてファウルのような形になった場面でした。
審判がファウルを吹かなかったことにアームストロング選手がファールを猛アピール。それ対して、アルバルク東京の伊藤ヘッドコーチが何か言った(何を言ったのかはよくわかりませんが)ことでベンチテクニカルを取られています。
この際すでにアームストロング選手はかなり熱くなっていたと思われます。さらにその後も審判の判定が割れることがあったり、ビデオ判定があったりと審判に対する不信感が両チームの選手、コーチだけでなく観客にも伝わってヤジが飛んだりもしていました。
この時点で、審判と選手との信頼関係がかなり崩れていたのではないかと想像します。
つまり、この不信感が次の日の試合にも影響したのではないかと、ひできちは想像するのですが、深読みしすぎですかね。
試合後の処分
試合中の処分は前述した通りですが、試合後にも罰則が課せられています。
両チームに対して
5名以上の選手が失格・退場となったことに対して、両チームに罰金50万円
#16 ヒルトン・アームストロング(千葉ジェッツ)
菊池選手への暴力行為に対して、2試合の出場停止と罰金10万円
#33 トロイ・ギレンウォーター(アルバルク東京)
アームストロング選手への暴力行為に対して、「けん責」
けん責って何?って感じですが、Weblioには、
「失敗や不正などを厳しく咎めること。・・・懲戒処分の中では、けん責処分は最も軽微な処分であるといえる。」
とのことで、始末書を書くみたいですね。
ギレンウォーター選手の始末書…
見てみたいですねw
背中を押す行為はあったが、攻撃性は低いと判断され軽微な罰則になったようです。
#13 菊池祥平(アルバルク東京)
アームストロング選手への挑発行為に対して、「厳重注意」
手を出したわけではないので、懲罰の対象とはならなかったようです。
その他、ベンチを離れた10名の選手
ベンチエリアを離れたという行為に対して「戒告」
口頭で戒めることらしいですが、「けん責」との違いは始末書を書くかどうかのようです。
審判員3名
本来であれば、田中選手も退場処分とすべきところを見逃してしまい、継続出場させたことに対して次節の担当を見送り、実地研修が行われるとのことです。
まさにチーム、選手、審判を巻き込んだ大事になりましたね。
ひできちの思うこと
ネット上の声としては、「ルールだからしょうがない」という意見や「審判の説明が足らないから観客が納得しない」、「接触スポーツだから乱闘があってもおかしくない」など色々な意見が出て賑わっています。中には「元気があってよろしい」という書き込みもあり思わず笑ってしまいましたが。
ルール上定められていることを実行することは当然のことなので、ルールを曲げてまで退場処分を実施しないということはありえません。しかし、せっかく見に行った人が置き去りにされるようなルールはどうなのかなとも思いました。
まあ、見世物として喜んで見てた人たちもいるんでしょうね。ひできちも次の日見に行けばよかったぐらいに思ってしまいましたのでw
ただ、これをきっかけに全チームの選手がルールを再確認でき、ベンチエリアを離れてはいけないということが強く印象付けられたことは良かったのではないかと思います。
このようなルールはNBAにもあるようで、乱闘が発生しそうな場合にはまずはコーチが選手を止めるということが徹底されているようですね。NBAの乱闘はもっと激しそうですもんね。
あとは、審判の説明は本当に足らないと思います。前日のベンチテクニカルにしても何故?というのがよくわからずに淡々と試合が進行されている様を見ていると、本当に観客のことを考えているのかな?と思ってしまいました。
これまでバスケに興味のなかった人たちが、Bリーグ発足をきっかけに、「観戦してみようかな」ということで、ルールもよくわからずに観ている人が多いんです。せっかくバスケコア層でない貴重な人たちが観に来るようになったのだから、その人たちを取り込むような運営をしてほしいですね。その辺りは、もう少し観客よりに改善すべきかなと感じました。
ただ、今回の件はあまり歓迎される事象ではないですが、色々なメディアでBリーグが取り上げられたことは少なからずも注目される要因としてプラスに働いたように感じています。
あとは、かなり個人的ですが、阿部ちゃんのプレータイムが増えて活躍してくれたことが本当にうれしかったですw
これをきっかけに、阿部ちゃんのプレータイムが増えることを祈っています。
最後までお付合いいただき、ありがとうございました。
バスケ315!
スポンサーリンク