【バスケ】トラベリングのメカニズム

[公開日]
[更新日] 2017/01/28

バスケットボールをプレーする人なら誰もが悩むのがトラベリングの判断です。

特に最近は、ルールに規定されていないゼロステップなどという概念も出てきており、その境目は非常にあいまいになってきています。

そこで、まずは基本のルールに立ち返り、トラベリングの考え方をおさらいしてみましょう。

3歩の基準

バスケットボールには、「3歩以上歩いてはいけません。」というルールがあるのはたいていの人は知っているかと思います。

ただ、その3歩の基準の認識が間違っている場合が多いように思います。

少なくとも、バスケットボール競技規則には、3歩ということはどこにも書かれておらず便宜上一言で言うと3歩ということになるのだと思います。

バスケットボールには、軸足(ピヴォットフット)という考え方があり、軸足を離さない限りは逆の足(フリーフット)で何歩でも動くことが許されています。

これをピヴォットといいます。

逆に、軸足を離した後の動作として、

  • ドリブルを開始する
  • 軸足を再度床につける

とトラベリングということになります。

ただし、その状態でパス、ドリブル、ジャンプは可能です。

これがトラベリングの基本的な考え方です。

したがって、何歩歩いた?と考えるよりも軸足はどうなっている?と考えたほうが遥かにわかりやすいと思います。

では、軸足の考え方をボールをキャッチした状況ごとに、解説したいと思います。

1.両足を床につけたままボールをキャッチした場合

勘違いが多いのがこのケースです。

何歩歩いた?という考え方からすると、

実は、この時点で1歩カウントされています。

したがってこの状態から、1歩、2歩と歩くと「トラベリング!」となります。

この場合、軸足はどうなっている?

実は、両足を床につけたままボールをキャッチした状態では、まだ軸足が決まっていません。

どちらかの足を床から話した瞬間に、離してない方の足が軸足となります。

つまり、両足でキャッチ後、右足で一歩踏み出した場合には、左足が軸足となります。

では、両足同時に離してジャンプした場合には?

軸足は決まらないのですが、この時点で軸足を離した状態になります。

よって、そのままボールを持って着地した場合は、トラベリングです。

2.片足を床につけた状態でボールをキャッチした場合

床につけている足が軸足となります。

その後の動きには特に制限はありませんが、一旦その軸足を床から離した際には、やはり、

  • パス
  • シュート
  • ジャンプ

以外はできません。

3.空中でボールをキャッチした場合

軸足は、着地後に決まります。

①両足で着地した場合には、1.と同じ状態になります。

②片足ずつ着地した場合には、最初についた足が軸足となります。

よくパスを受ける時に「ミートしろ!」といいますが、上記①、②がまさにミートです。

①をジャンプストップ

②をスライドストップ(もしくは、ストライドストップ)

と言います。

ギャロップステップ

(2017.01.27追記)

バスケットボール競技規則の中では、ギャロップステップの動作が次のように明記されています。

25.2.1(2) 動きながらボールを受け取ったプレイヤーあるいはドリブルをしていたプレイヤーが片手または両手でボールをつかんで止まった場合のピヴォット・フットは、次のように決まる。
①ボールをつかんだときに、どちらかの足が床についていた場合、
 (b)先に床についていた足でジャンプして次に両足を同時に床につけたときは、ピヴォットをすることはできない(この場合、どちらの足もピヴォット・フットとすることはできない)
②ボールをつかんだときに、両足が床から離れていた場合
 (c)どちらかの足を床につけてその足でジャンプして次に両足を同時に床につけた場合は、ピヴォットをすることはできないこの場合、どちらの足もピヴォット・フットとすることはできない)

ちなみにこのギャロップステップについては、別の記事でより詳細に紹介していますので、ご参照ください。

ギャロップステップとはなんぞや

突き出しのトラベリング

トラベリングの中で一番多いのがこのケースだと思います。

自分もやってしまいますが、熟練したプロでもやってしまうのを見かけます。

突き出しとは、ボールを持った状態からドリブルを始める動作のことで、軸足ではない足とともにボールを前に突き出すことからこのように呼ばれているのだと思います。

この突き出しは、目の前のディフェンスを1歩で抜き去る際に使用する動作であることから、すばやい動作が求められます。

このすばやい動作をやろうとするとボールをついてから軸足を離すまでの時間が非常に短くなります。

そして、すばやさを優先させすぎると、軸足のほうを先に離してしまいトラベリングとなるのです。

もうひとつは、軸足を間違えて突き出してしまうケースもあります。

そんなことあるの?

と思う人がいるかもしれませんが、これも良くあるケースです。

具体的には、上記のミートで説明したスライドステップの後、先についた足を出してドリブルを始めてしまうというものです。

本人はジャンプストップのつもりでミートしたにもかかわらず、片足ずつ降りていた、なんてときに発生するのかもしれません。

突き出しのトラベリングの解消方法

ここまで、「ボールをつく」というざっくりとした表現をしてきましたが、厳密にいうと、ボールが床についてから軸足を離す必要があります。

つまり、

1.ボールから手を離す

2.軸足を離す

3.ボールが床につく

これは、トラベリングになります。

なので、色々な文献で見かける指導法としては、

軸足を残すことを意識して、ボールを低く突き出す

ということが言われています。

つまり、低く突き出せば手からボールが離れてから床にボールが着くまでの時間が短くなるので、その分、上記のようなトラベリングが減るという考え方です。

ミニバスでもこの考え方で、低学年の子供たちに教えるのですが、頭では分かっていてもなかなか体と連動しないようで。

何度も練習して、体に染み込ませるしかないんでしょうね。

もし、良い方法がありましたら、コメントください。

スポンサーリンク

この記事の内容が役に立ったと思ったらソーシャルメディアで共有してください
Share on FacebookTweet about this on TwitterShare on Google+Email this to someonePrint this page
ひできち

投稿者: ひできち

40歳過ぎた今でも週2回バスケをこなすバスケ好き。 B.LEAGUE開幕により、日本バスケの人気復活に期待しており、自称日本バスケ普及推進委員。 現在、バスケ部所属の二児の父親でもあり、バスケ一家を支えるべく日々奮闘中。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。