【バスケ】ギャロップステップってなんぞや?

[公開日]
[更新日] 2018/03/01

1年前くらいのことですが、

突然、バスケ仲間に

「ギャロップステップって何?」

って聞かれて、よく分からなかったのでw、そのとき調べたことをまとめたいと思います。

ギャロップステップとは

ドリブルしながらゴールに向かってドライブ中にディフェンダーを空中でかわすための技術です。

なかなか文章だけで表現するのは難しいですが。

・ドライブ中に片足を残したままボールを保持してジャンプ

・両足で着地

・その後ジャンプショットやレイアップ(パスでもいいですがw)

というのが一連の流れです。

ジャンプの際に、ディフェンダー2人の間を半身ですり抜けるというのがオーソドックスな使い方として紹介されています。

youtubeにギャロップステップを紹介した動画がありましたので、まずはこちらをご覧ください。

なんか、いきなり両足で2回飛んでいる衝撃映像があるんですけど。。。

「明らかに変じゃね?」

「いやいや、トラヴェリングでしょ。」

と思う方もおられるかと思いますが、実はこれもトラヴェリングではないんです!

この辺りを詳しく解説しています。

ボールを保持した状態からステップを踏んで両足で着地!ということで見た目がトラヴェリングっぽく見えるのですが、競技規則には「動きながらの動作」として規定されており、認められています。

まずは、競技規則を見てください。

 

25.1 トラヴェリング
25.2.1 コート内でボールを受け取ったプレイヤーのピヴォット・フットの決め方
(2)動きながらボールを受け取ったプレイヤーあるいはドリブルをしていたプレイヤーが片手または両手でボールをつかんで止まった場合のピヴォット・フットは、次のように決まる。

①ボールをつかんだときに、どちらかの足が床についていた場合
 (b)先に床についていた足でジャンプして次に両足を同時に床につけたときは、ピヴォットをすることはできない(この場合、どちらの足もピヴォット・フットとすることはできない).

②ボールをつかんだときに、両足が床から離れていた場合
 (b)両足を同時に床につければ、どちらの足をピヴォット・フットとしてもよい.
  どちらかの足を床から離した瞬間に、他方の足がピヴォット・フットになる。
 (c)どちらかの足を床につけてその足でジャンプして次に両足を同時に床につけた場合は、ピヴォットをすることはできない(この場合、どちらの足もピヴォット・フットとすることはできない).

JBA2015 バスケットボール競技規則より引用

ギャロップステップに関連すると思われる規則を引用してみました。

この①(b)と②(c)がいわゆるギャロップステップに該当するものと思われます。

さらに、動画中の衝撃映像の空中ボール保持→両足ジャンプ→両足ジャンプの動作は、②(c)に該当するものと思われます。

1.ドリブルから空中ボール保持 → ②「ボールをつかんだときに、両足が床から離れていた場合」に該当

2.両足着地からの両足ジャンプ → ②(c)「どちらかの足を床につけてその足でジャンプ」に該当。「どちらかの足」というが両足のケースになります。

3.再度両足着地からの両足ジャンプ → ②(c)「次に両足を同時に床につけた場合」に該当し、ピヴォットをできないことが明示されています。この状態から再度両足ジャンプすることは規制されていませんのでOKとなります。

このジャンプの後、ボールを保持したまま着地するともちろんトラヴェリングですが、ジャンプ中にシュートやパスでボールを離せばトラヴェリングにはなりません。

通常、2で両足着地した後にどちらか片方の足を先に上げればもう片方の足がピヴォット・フットになるのですが、両足でジャンプするとピヴォット・フットが決まらずにもう一度着地できてしまうのです。この着地後の状態は①(b)に該当するためピヴォットをすることはできませんが、再びジャンプして着地前にシュートかパスは可能となります。

というのが、競技規則に沿った衝撃映像の2回両足ジャンプのメカニズムです。

ひできちも最初にこの映像を見たときには目を疑いました。

「何を冗談やってるんだ」

という感じです。しかし、審判員の資格を持った方などの意見を聞き、競技規則を見直してみるとなるほどと納得しました。

イメージ的には、レイアップシュートの1歩目、2歩目がどちらも両足になった感じでしょうか。

このドリブルしながら空中保持というのは、なかなか難しい気がしますが、踏み切る前のドリブルを強く突きその反動を生かしてジャンプするようにするとスムーズにやれると思います。

ジャンプ後のバランスも重要で、きれいに着地しないとその後のシュートが難しくなります。

ちなみに、前述のレイアップシュートもこの「動きながらの」プレーとして例外的に認められています。

25.2.2 プログレッシング・ウィズ・ザ・ボール
コート内でライブのボールを持って足を床につけているプレイヤーは、次の規定を守らなければならない.
(3)動きながら片足が床についているときにボールを受け取ったあと、あるいは空中でボールを受け取って片足を床につけたあと
②その足(片足)でジャンプしてふたたび片足(どちらの足でもよい)を床につけた場合は、ボールを持ったまま残りの足を床につけることはできないし、ドリブルを始めることもできない.
さらにもう一度その片足でジャンプした場合は、次にどちらかの足が床につく前にボールを手から離さなければならない.

JBA2015 バスケットボール競技規則より引用

つまり、空中でボールを保持した後、着地(1歩)、その足でジャンプして片足で着地(2歩)、さらに着地した片足でジャンプしてレイアップシュートで、庶民シュートが完成です(笑)。

ボール保持後の1歩目がピヴォット・フットになるというトラヴェリングの大原則(※)とは異なり、「動きながら」のプレーとしてピヴォットフットの考え方を無視できるギャロップステップと庶民シュートは、例外的に認められているものです。

(※)ただし新ルールでは、ボール保持後の1歩目がピヴォットフットとならないケースが追記されています。こちらの記事をご参照ください。

参考:トラヴェリングのメカニズム

くどいようですが、あくまでも「動きながら」の一連のプレーのみに許された特別ルールですのでご注意ください。

バスケの規則ってホント複雑で難しいですね。

しかし、悩んだ時にはまずは競技規則という原点に立ち返るということが非常に大切だと思います。

バスケ315!

スポンサーリンク

この記事の内容が役に立ったと思ったらソーシャルメディアで共有してください
Share on Facebook
Facebook
Tweet about this on Twitter
Twitter
Share on Google+
Google+
Email this to someone
email
Print this page
Print
ひできち

投稿者: ひできち

40歳過ぎた今でも週2回バスケをこなすバスケ好き。 B.LEAGUE開幕により、日本バスケの人気復活に期待しており、自称日本バスケ普及推進委員。 現在、バスケ部所属の二児の父親でもあり、バスケ一家を支えるべく日々奮闘中。

「【バスケ】ギャロップステップってなんぞや?」への10件のフィードバック

  1. 1歩目、両足踏切、両足着地はギャロップにはなりません。
    トラベリングです。
    あくまでも片足踏切、両足着地がギャロップです。

  2. 両足→両足がギャロップと思ってました。
    右足→右足ジャンプがOKなら逆もOK
    片足踏切→両足でも厳密には3歩だが実際はOK
    だから両足→両足もOK?と思ってました。
    だとすると両足ついたままボールを受け、その状態で垂直ジャンプ→着地がOKになるから駄目?というかおかしいか
    なら片足立ちでボール受け→横っ飛びジャンプ着地両足はトラベリングじゃない?
    ドリブルからのシュートのトラベリングとパス受けてのピボットのトラベリングは別なんじゃなかろうか

    1. 匿名さん

      コメントいただき、ありがとうございます!
      ご指摘の通りで、止まってボールを保持した場合と動きながらのボール保持でトラヴェリングの基準が変わります。
      競技規則第25条をお読みいただけるとわかるかと思いますが、基本的にトラヴェリングの規定は2つに分かれます。
      ドリブル、パスどちらでもよいのですが、ミートする際の動きながらの動作において、ギャロップステップ(競技規則25.2.1(2)②(c))が許されています。

      従いまして、両足ついたまま、もしくは片足立ちでボールミートしてからジャンプした場合には、ボール保持したまま着地した時点でトラヴェリングとなります。

  3. 一歩目がピボットになってそれを動かしてはいけないなら
    普通のレイアップの二歩目もイリーガルにならんのかいな。
    https://www.youtube.com/watch?v=w37HBcwjs18
    これにもギャロップについては何もなし。
    NBAは「両足→両足」がOKだったみたいで普通に使われていた。
    それがギャロップ(pro hop)ステップでもある
    とりあえず両足をついた状態でパスを受けたら片足どっちかがピボットでそれを動かしてはいけないという。
    「ピボット」と「3歩」は違う?
    じゃあ両足立ちでパス受けて両足ジャンプして両足着地もありになってしまうか。
    でも片足立ち受けが0ステップならその状態でジャンパー一回飛ぶフェイク入れてそのまま打たずに両足着地もありなのか

    1. 匿名さん

      こちらの疑問も先ほどと同じですが、「動きながらの動作」ということでレイアップシュートは例外的に許されています(競技規則25.2.2(3)②の後段)。
      ギャロップステップの定義が何なのかは、特に競技規則上は定義されていませんので諸説あるのかもしれませんが、経験上2歩目の着地が両足着地である状態だと解釈しています。

  4. ドリブルからのムーブと静止状態からのムーブをわけたほうが良くないですか。
    例えば一歩目で片足飛びジャンパー(フェイク)→別の足で着地してもう一度ジャンパーはおかしい気がするがありなのか。
    パスを受けた状態の場合は「ピボットを動かしてはいけない」で事足りるような気がする。しかしドライブの1歩目はピボットではない。そっからもう一歩ふみこんでの両足とびもできる。つまり一歩目と同じ足もついてるがリーガル。だったら昔のように両足→両足も可能にできるのでは?と思うが、それやったらドライブからの即ジャンパーは一回着地できることになってしまうか。難しい

    1. 匿名さん

      トラヴェリングについての解説は別記事に記載していますので、そちらをご覧ください。
      匿名さんのご指摘を確認しているうちにこのギャロップステップの記事の記載があいまいな点が多いことに気づかされました。
      直近で改訂したいと思います。

      ご指摘いただき、ありがとうございました!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。