こんにちは!
Bリーグも終盤戦に入ってきて、チャンピオンシップ出場、残留プレーオフ出場の熾烈な争いが繰り広げられています。
そして、4/1(日)の時点ですでにチャンピオンシップ出場が決まっているチームが以下の4チームとなっています。
千葉ジェッツ(東地区)
アルバルク東京(東地区)
琉球ゴールデンキングス(西地区)
京都ハンナリーズ(西地区)
中地区はまだ決まっていませんが、現在1位のシーホース三河はほぼ出場決定といってよいと思います。
そして、この5チームのうち、アルバルク東京と京都ハンナリーズを除く3チームに共通しているのが帰化選手の存在です。
オンザコートルールにより外国人選手の起用が限られている中、重要な存在となってくるのがこの帰化選手なのです。
そこで、今回はこの帰化選手は何ぞやというところから、B1のすべての帰化選手について調べてみました。
もくじ
オンザコートルールについて
帰化選手の存在が際立つのはこのオンザコートルールの存在があるからです。オンザコート(以下OTC)ルールとは、同時にコートに立っていられる外国人選手の数の制限のことです。基本的には最大2名までなのですが、試合前にクォーターごとの外国人枠を各チームが宣言することになっています。
Bリーグの試合では、試合が開始される前に必ず各チームのOTCの状況として1-2-1-2とか2-1-1-2とか紹介されると思いますが、これがクォーターごとの外国人出場枠です。
例えば、OTCが1-2-1-2であれば、
1Q:OTC1(外国人は最大1人)
2Q:OTC2(外国人は最大2人)
3Q:OTC1
4Q:OTC2
という意味になります。
OTCは1試合通じて最大6の枠があり、1Q最大OTC2までとなっていますのでそれほどバリエーションがあるわけではないです。
その中でも1-2-1-2が一番スタンダードな選択だと思いますが、最初に勢いをつけたい場合には2-1-1-2というケースもあります。
ここで重要となってくるのが帰化選手の存在です。帰化選手はこのOTC1の枠とは別に出場することが可能ですので、上記の例でいえば、1Qと3Qに他の外国人選手が1人出場していてもこの帰化選手は同時出場が可能なのです。なので、見た目上は外国人が2人出ているように見えますがルール上はOKということです。
ただし、上記のように2Qや4QのOTC2の時に外国人選手が2名出ている状態でさらに帰化選手を出場させるということはできません。このOTC2という最大枠の制限には帰化選手も含まれることになります。
つまり、帰化選手の大きな役割の一つはOTC1のときに外国人選手の穴を埋める存在ということになります。
帰化選手の基準について
帰化選手については、Bリーグの「選手契約および登録に関する規程」に記載されており、
第36条[外国籍選手と帰化選手]
外国籍選手および帰化選手(満16歳となった後に国籍法に基づく帰化によって日本国籍を習得した選手をいう。以下同じ)の登録人数は、1クラブ合計3名以内とする。ただし、帰化選手は1名以内とする。
とさらっと書かれており、そのまんまですが「帰化によって日本国籍をとった選手」ということです。
ちなみに、千葉ジェッツのアキ・チェンバースのように、片方の親(もちろん両方でもよいですが)が日本国籍を持っており自身も日本国籍を取得した選手は帰化選手ではなく日本人選手扱いとなります。
さらに、アルバルク東京のザック・バランスキーは日本国籍を持たない選手ですが、日本で生まれ日本の義務教育課程を修了したということで日本人選手とみなされていまいす。
B1で活躍する帰化選手一覧
現時点ではB1リーグは18チームありますが、その中で帰化選手は4人しかいません。全チームにいるわけではなく、ほとんどのチームにはいないという状況です。
したがって帰化選手は非常に貴重な存在であり帰化選手がいるチームはおのずと強くなる傾向にあります。
マイケル・パーカー(千葉)
#3/200cm/98kg/PF/36歳/アメリカ
2008年にbjリーグのライジング福岡に入団後、島根スサノオマジック、和歌山トライアンズ、アルバルク東京を経て、2016年に現在の千葉ジェッツへ入団しています。
2015年12月に日本国籍を取得している。
bjリーグ時代には、得点王4回、スティール王5回、ベスト5を2回と数々の記録をあげている。
2017年9月30日に選手通算10,000得点を達成、その後5,000リバウンドを達成するなど現在でもチームの中心的存在として活躍中です。
4/1(日)の現時点のBリーグの個人ランキングでは、
アシスト1位(1.9アシスト)
ブロック8位(1.1リバウンド)
リバウンド11位(8.4リバウンド)
となっている。
この記事でも紹介の通り、強い千葉ジェッツの勝利の鍵を握っている一番のキープレイヤーです。
桜木ジェイアール(三河)
#32/203cm/105kg/F/C/41歳/アメリカ
UCLA→CBA→NBA(バンクーバー・グリズリーズ)とバスケのエリート街道を歩んできた選手です。
日本には2001年にアイシン入団時にやってきています。2007年に日本国籍を取得し、日本代表にも選ばれています。
ポストプレーでの1:1を得意としており、そこからのアシストも多く、41歳になってもまだまだチームの柱として活躍している選手です。
そして、2017年4月1日には、来日通算9,000得点を達成しています。
桜木という苗字はスラムダンクの主人公から引用したと思っていたのですが、そうではなく、「桜の木は希望や明るい気持ちを与える。そのような存在でいたい」という思いがあるようです。
■個人成績
得点13位(15.1得点)
アシスト5位(5.1アシスト)
リバウンド10位(8.6リバウンド)
ファイ・サンバ(滋賀)
#3/205cm/105kg/C/30歳/セネガル
明徳義塾高校→天理大学→東芝と高校からずっと日本でプレーしている選手です。残念ながら義務教育は日本でなかったため日本人扱いではないですが、ほぼ日本人といってもよいのではないでしょうか。
2016年に日本国籍を取得し、現在の滋賀レイクスターズに入団しています。
帰化選手の中ではもっとも若い選手であり、205cmという高さを生かして日本代表選手としての活躍にも期待されています。
アイラ・ブラウン(琉球)
#33/193cm/105cm/PF/35歳/アメリカ
現在の日本代表選手でもあり、日本でもっとも有名な帰化選手といえるでしょう。2017-18シーズンのオールスターゲームのダンクコンテストで優勝するなどPFとしては小柄な身長を身体能力でカバーしています。
高校時代はなんと野球の投手であり、MLBドラフトに指名されるほどの選手でしたが、肩の故障のため引退しています。
その後、2005年にバスケットボールに転向し、ゴンザガ大学に編入しプレーしていました。なので、八村塁のパイセンということになります。
NBAのDリーグに指名されたものの、キャンプには参加せずにメキシコでプロ選手デビューをしています。
日本には、2011年に富山グラウジーズ入団時に来ており、そこから日立サンロッカーズを経て現在の琉球ゴールデンキングスに入団しています。
2016年に日本国籍を取得して帰化選手となっています。
■個人成績
ブロック12位(0.9ブロック)
おわりに
ということで、今回は帰化選手を紹介してきましたがいかがでしたでしょうか。
少なくとも今後Bリーグの試合を見るときにはオンザコート1なのになんで二人も外国人選手がいるの?という疑問は解消できたかなと思います。
チームの勝利の鍵を握っている帰化選手の活躍に注目して試合を楽しむのもよいかもしれませんね。
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
バスケ315!
スポンサーリンク